医療機器メーカーへの就職に有利になる資格4選【2025年最新】【現役メーカー勤務が解説】

就職・転職を目指す

今回は就職・転職で有利になる資格について解説していきます。
また、実際にアプリケーションスペシャリストとして勤務している中で役に立ったと感じる点も含めて優先的に取得すべきだと感じた資格をご紹介します。

就活に有利な資格ランキング Best4

この記事では実際に医療機器メーカーに勤務している目線から就活で有利になるな、取得していて良かったなと感じる資格ランキングTOP4をご紹介します。
紹介する資格のなかで興味が持てるものがあれば挑戦してみてはいかがでしょうか。

〇採用での効き目(面接や履歴書でアピールできるか)
〇入社後の即戦力(入社後に知識を活かすことができるのか)
〇汎用性(部署異動や転職で活かすことができるのか)
上記3つの項目を5段階評価し、総合で15点満点で採点しました。

1位:TOEIC 750点

〇採用での効き目:5
〇入社後の即戦力:4
〇汎用性:5
総合:14点

理由
医療機器メーカーはマニュアルや論文、装置の操作画面など英語に触れる機会が多い。そこで毎回翻訳サイトを使っていたら業務効率が落ちるため、基礎的な英語力として必要。面接でも英語力は必ず問われ語学力を証明するために700点以上は最低でも欲しいところ(最近は学生のレベルが高く800点以上と記載している会社も増えてきました)。私は学生のとき750点が限界でしたが、今後のキャリアのために800点を目指したいと思っているところです。

必要な勉強時間と合格率
TOEIC 800点以上を取得する人は最新データだと約16.2%しかいません(2025年9月)。
これ一つあれば「この人は勉強できるのだな」と面接官に思ってもらいやすくなります。
公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧
一般的にはスコアを100点伸ばすには200~300時間必要とされているようです。
自分の今のスコアから逆算してみて下さい。

2位:日商簿記2級

〇採用での効き目:4
〇入社後の即戦力:4
〇汎用性:5
総合:13点

理由
医療機器は基本的に高額なものはリースで組むことが多いです。財務諸表の費用には税金の兼ね合いで減価償却された金額が反映されるのです。リース?財務諸表?と思った方、簿記の勉強をすれば理解できます。3級でも十分ですが、面接でアピールするなら2級まであった方がいいと思います。1級は深すぎるので個人的には必要ないかなと感じてます。営業や顧客との会話で会計の話はよく出てくるので身に着けておくと良いでしょう。
勉強意欲のアピールができること、社会人として最低限必要な知識を習得でき、実生活に活かせることから2位となりました。

必要な勉強時間と合格率
3級→2級の順番に受けた方が効率が良いです。
◆3級:勉強時間は約100~150時間、合格率は40~50%
◆2級:勉強時間は約300~500時間、合格率は10~20%
簿記の合格率と難易度・勉強時間|資格の学校TAC[タック]

簿記はネット試験があります。いつでも好きなときに受検できますし、合格率も公式の試験より高い傾向にあります。どちらで取得しても得られる資格は同じなのでネット試験がおススメです。

3位:MOS

〇採用での効き目:4
〇入社後の即戦力:3
〇汎用性:3
総合:10点

理由
MOSはマイクロソフトオフィススペシャリストの略で、WordやExcelなどのOffice製品の操作スキルを客観的に証明する国際資格です。MOSは不要とよく言われますが、「どのくらいPCスキルがありますか?」という面接官の問いを客観的に証明するには有効な資格だと思っています。実際の業務ではそこまでマニアックなことをしないのですが、面接のときにはアピールできる資格の一つだと思います。勉強時間もそこまでかからないので、資格勉強をはじめやすいという点もおすすめです。

必要な勉強時間と合格率
一般レベル:勉強時間は約20~80時間合格率は約80%

4位:放射線取扱主任者 第1種

〇採用での効き目:3
〇入社後の即戦力:3
〇汎用性:2
総合:8点

理由
放射線系の学生が在学中に受ける資格第1位だと思います。「国家試験の練習になるからとりあえず受けとけ」と先生に言われますが、実際は法令などは国家試験のレベルを超えていて”難しい”となるのが一般的ではないでしょうか。取得にあたって知識は付くので損はしませんが、正直得もしません。面接官が資格の難しさを知らないこともあります。病院勤務だと必要とされることがありますが、企業だと勤勉さの証になるでしょうか。企業で私も周りも活かしている経験がないので、他業界に行けば使うことはないかもしれません。

必要な勉強時間と合格率
第1種:勉強時間は約300~400時間、合格率は約30%前後
試験合格後に講習を受けて、免許取得となります。
原子力安全技術センター

番外編

ここからはランキング外にしましたが、業務上必須になる資格をご紹介します。

番外編➀:診療放射線技師

すみません。アプリケーションスペシャリストには必須な資格なので(会社の募集要項によります)。アプリ職は入社後担当モダリティが振り分けられます。入社後に研修でみっちり勉強するので何とかなりますが、やはりすべてのベースはこの資格にあります。真面目に勉強していれば担当外の装置の話が出ても対応できることもあります。
診療放射線技師には受験資格があるので放射線学部以外は受検できませんが、X線作業主任者の資格は受験資格がないので本気で放射線知識を学びたい方は勉強してみるのもありだと思います。

番外編➁:普通自動車免許

営業系、アプリ職は必須だと思います。あと運転スキルも。学生時代からレンタカーで運転していた人は大丈夫だと思いますが、ペーパーの人は入社後緊張すると思います。
私は運転は大丈夫だったんですが、初めて車をもらったのが冬でフロントガラスが曇り、曇りをとる方法が分からず携帯で調べまくった記憶があります。
ここは習うより慣れろかもしれません。

資格に関するひとり言

「資格があれば就活がうまくいく」は半分正解で半分まちがいだと思っています。
資格取得を目指す人を見ていて残念だなと思うのは、”資格を取ること”が目的になっている場合です。
たしかに難関資格であれば取得するだけで評価され面接でも話題になるでしょう。

しかし、本質はそこではありません。
知識をどのように業務に活かせるのか、この資格をなぜ取ろうと思ってどのように工夫して取得することができたのか、企業の人はそこが気になるわけです。ただ闇雲に資格をとっているだけでは「で、あなたは何ができるようになったの?」という質問には答えられないわけです。SNSやネットでは資格を取ろうともてはやされているわけですが、たくさん資格を持っているだけの”資格マニア”に社会は実は評価をしてくれません。

かくいう私は簿記を取得してからHPや病院新聞に出ているような病院の経済状況を理解できるようになり、診療報酬などの視点から提案できるようになりました。TOEIC750点以上を取得してから装置のエラーコードを翻訳サイトなしで読めるようになり、現場でのスピーディーな対応力があがりました。

資格取得後の出口を意識することが大事なのだと気づき、面接でもアピールできるようになれば内定にぐっと近づきます。この記事を読んでくれた人が何か学びを得てくれたら幸いです。

最後に

コメントや意見があれば書き込んでいただけますと幸いです。
こういう情報が知りたいなどあればコメントいただければと思います。

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