レントゲンの費用はどのくらい?病院・クリニックで支払う金額についてわかりやすく解説します

医療

「レントゲンの費用ってどれくらいなんだろう」実際に病院やクリニックに行くまで分からないですよね。この記事では、これから受診する前に、いくらかかるのかについてやさしく解説していきます。

まずはざっくり費用の目安まとめ

日本では、ふつうの怪我や病気で撮影する場合には保険診療になります。
70歳未満の一般的な大人なら自己負担は医療費の3割になります。(残り7割は健康保険料から賄われる)

その前提で実際に受診したときに負担するレントゲン費用を撮影部位によってまとめると、以下のようなイメージになってきます。

部位3割負担額撮影枚数撮影する症例
胸部約600~900円1~2枚健診、肺炎、咳
腹部約600~900円1~2枚腹痛、泌尿器、腸閉塞
腰・椎体約1000~1300円2~4枚腰痛、ヘルニア
手足・関節約500~1000円2~4枚骨折、ねんざ、打撲

これらは、病院やクリニックの料金表から計算したあくまで目安ですがおおよそこれくらいの金額になります。
ここに初診料・再診料や処方箋の金額が乗ってくるのです。

レントゲンの費用はどうやって決まるのか?

レントゲンの費用はざっくり言うと次の3つで決まります。

➀どの部位を撮影するのか(胸、腹、手足など)

➁何枚撮影するのか(正面、側面、斜位など複数撮影する場合もあります)

③保険の自己負担割合はどうか(1割、2割、3割など)

国が決めた「保険点数」をもとに計算される

医療の値段は、全国一律で「保険点数」によって決められています。体幹部(頭、胸、腹、脊椎)と、膝、手首などでは点数が異なります。

少し細かい話ですが、画像診断料と撮影料の2枚目以降は、1枚目の1/2の値を足した点数になります。
例えば、体幹部で2枚撮影するときの撮影料は、

68点 +(68点×1/2)= 102点

となります。
電子画像管理加算は撮影によって異なるのですが、ここでは一律57点で計算して、一覧にすると以下のようになります。

◆体幹部(頭、胸、腹、脊椎)

撮影枚数画像診断料撮影料画像管理加算合計点数
1枚85点68点57点210点
2枚128点102点57点287点
3枚170点136点57点363点
4枚213点170点57点440点
5枚以上255点204点57点516点

◆その他(膝、手足などの四肢)

撮影枚数画像診断料撮影料画像管理加算合計点数
1枚43点68点57点168点
2枚65点102点57点224点
3枚86点136点57点279点
4枚108点170点57点335点
5枚以上129点204点57点390点

医療点数は1点=10円として計算します。なので、体幹部1枚の210点の負担金額は、

210点 × 10円 × 3割負担 = 630円

となります。

実際の支払いは「レントゲン+診察代」になる

ここまで説明したのは、レントゲン検査そのものの費用です。

実際に窓口で支払う金額はここに、

・初診料(初めてその病院、クリニックを受診した場合)
・再診料(2回目以降)
・採血、尿検査などの別の検査の費用

などが加算されていきます。
ちなみに、令和4年度の診療報酬改定後は初診料288点(3割負担で860円)再診料73点(3割負担で220円)となっています。”初診”とするルールもありますが、複雑な話になるのでここでは割愛します。

部位別:何枚くらい撮るのが普通なのか

ここからは、レントゲンでよく撮影する部位ごとにもう少し詳しく見ていきます。
レントゲンで撮影する症例については下記の記事で詳しく書いていますの併せて見てみて下さい。

胸部レントゲン(肺のレントゲン)

◆費用の目安(3割負担の場合)
:1~2枚撮影で約600~900円

◆どんなときに撮るか
・健康診断→早期の肺癌や心臓が肥大していないかのチェック
・熱が続いて咳が止まらない→肺炎や結核の確認
・息苦しさや胸の痛みがある→心不全や胸水の確

胸部のレントゲンは放射線技師はよく撮るので、数分で撮影が終了します。
しかし、しっかり息が吸えていなかったり立ったときに動いてしまう金具がついた服のまま撮影するなどで撮影し直しになることが多いので、しっかり技師さんの指示に従うようにしてくださいね。

腹部レントゲン

◆費用の目安(3割負担の場合)
:1~2枚撮影で約600~900円
体幹部で1~2枚で終わることが多いので、胸部と同じ料金帯になります。

◆どんなときに撮るか
・激しい腹痛→腸閉塞などのチェック
・ガスがたまっていないか、便のたまり具合はどうか
・飲み込んでしまった異物がお腹にないかのチェック

腰・背骨のレントゲン

◆費用の目安(3割負担の場合)
:3~4枚撮影で約1000~1300円

腰や脊椎などは、正面・側面に加えて斜め方向の斜位でも撮影することがあります。その分枚数も増えて金額も多くなりやすい撮影部位です。

◆どんなときに撮るか
・ぎっくり腰、長く続く腰痛
・転倒後の背中・腰の痛み
・骨粗しょう症による骨折の有無の確認

手足・関節のレントゲン

◆費用の目安(3割負担の場合)
:1~3枚撮影:約500~1000円

保険点数のところでも書きましたが、体幹部の撮影より安い料金帯になります。

◆どんなときに撮るか
・スポーツ中のケガ(ねんざ・骨折)
・交通事故で手足をぶつけた
・変形性関節症(ひざや股関節の変形・痛み)の進み具合の確認

レントゲンに適した服装は?

最後に費用とは関係ありませんが、レントゲンには検査がしやすい服装というものがあります。スムーズに検査できると放射線技師は助かるなと感じていたりします。(受ける側もはやく帰ることができますし。)

➀金属や装飾品が少ない服がベスト
レントゲンでは金属やボタンなどが白く写ってしまい、病気やケガが隠れてしまうことがあります。
胸部や腹部のレントゲンの時には、次のような服は避けるよういしてください。

・大きなボタンやプリントがついているシャツ

・チャックが多いパーカーや、チャックがついているズボン

・金具やワイヤーがついているブラジャー

➁アクセサリーや時計類
撮影前に指示される場合がほとんどですが、撮影する箇所にネックレスピアス腕時計指輪などがついていると撮影時に写りこんでしまうので外すようにしてください。

まとめ

・実際の支払いは、レントゲン検査料+初診料・再診料+他の検査費用の合計になる

・枚数が増えても、金額が倍々になるわけではない

・服装は「金属やボタンが少ないシンプルな服装」にする

正確な金額は医師がどのような検査を指示にするか変わります。
不安なら「だいたいでいいので、今日はいくらくらいになりそうですか?」と受付がだれかに聞いてみるといいと思います。

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